Develop with pleasure!

福岡でCloudとかBlockchainとか。

クラウドのカタチ

最近話題のクラウドコンピューティング
Windows AzureやAmazonのEC2とかはPaaS(Platform as a Service)という方向でクラウドを意識し攻めている感じがするがクラウドコンピューティングが実現するものというのは本来どういったものなんだろう?
PaaSやSaaS(Software as a Service)といったキーワードの出現もクラウドの関連としてピックアップされることも多いけど、CNETのWeb 2.0 Summit 2008の記事が印象に残った。

Maritz氏は「難題は、他者が価値を追加できるように、選択的かつ安全に情報を入手可能にする方法だ」と述べた。しかし、単純にデータとアプリケーションをクラウドの中に置くだけでは、動的な情報市場は構築できない。「新しいデータの提示とそのデータに注釈をつける方法を見つけなければならない」と、Maritz氏は述べた。確かに、Web 3.0やセマンティックウェブと呼ばれるような形が実現しなければ、クラウドコンピューティングはさほど魅力的なものではないかもしれない。

「Web 2.0 Summit 2008」報告:クラウドコンピューティングの未来 - CNET Japan

単純にPaaSのようなインフラとしての側面がクラウドになるのではなく、根本は情報市場としての発展を支えるものがクラウドなのでは無いかと感じた。もちろん情報と言っても概念でしかないが、情報という概念に意味付けを行い、実用的なサービスに落とすことが重要で、その手段の1つがセマンティックウェブでそういったカタチを多く繋ぎ合わせることができるプラットフォームがクラウドというカタチなんじゃないだろうか。セマンティックウェブに限らず情報を実用的に共有できるカタチを紡いでいくことがクラウドコンピューティングへの近道なんじゃないかと思う。