Java7からJVM上で動作する動的言語のためにInvoke Dynamicという仕組みが導入された。
Invoke Dynamicの導入前までは、動的言語の特性から静的に型が判断できない実行処理においては、各言語毎に処理系が必要で、その処理系に実行処理が委譲されていた。これがInvoke Dynamicの導入によりJVM側で関数ポインタを切り替えて処理が行えるようになり、各言語毎の処理系に処理を委譲せずともJVMで処理が完結するようになった。そのため、JITによる最適化の恩恵をフルに受けれるようになり、JVM上で動作する動的言語のパフォーマンスが向上するみたい。
で、そんなInvoke Dynamicだけど、動的言語以外にJava自体にも恩恵があり、リフレクションを使って動的に処理を実行している箇所は、リフレクションではなくMethodHandleを使用してInvoke Dynamic命令を実行した方がリフレクションのオーバーヘッドが必要なくなり、パフォーマンスが向上するみたい。
詳しくは→、JDK 7の新機能:Java仮想マシンにおける動的型付け言語のサポート。
具体的にどう実装するかというと
public class Hello { public void say(String arg) { System.out.println("Hello, " + arg); } }
なクラスがあったとして、これをリフレクション使って呼び出すと
Method method = Hello.class.getMethod("say", String.class); method.invoke(new Hello(), "hoge");
MethodHandle使って呼び出すと
MethodType mt = MethodType.methodType(void.class, String.class); MethodHandle mh = MethodHandles.lookup().findVirtual(Hello.class, "say", mt); mh.invokeExact(new Hello(), "fuge");
な実装になる。
パフォーマンス考慮するとJava7以上という制約があっても問題無ければ、リフレクションを使うのではなくMethodHandleを使用した方がよさげか。
追記
と書いたものの、どうも↑だけだと普通にリフレクションの方が速いみたいですね。
Indyが早くないので、教えてください! - 谷本 心 in せろ部屋